The Sydney Morning Heraldは8月4日に、「10 things we’ll never understand about Japan」と題する記事を公開した

トラベルライターが自分の考えをまとめたもので、「我々は日本が大好きだが、いくつかの物事は何度訪れたとしても理解することができない」と書き出したうえで、「自動販売機の数」「過剰包装」「過剰サービス」「変な英語」「フランスのスイーツ好きすぎ」「交通誘導員」「着飾る犬」「NOと言えない」「ルールが厳しい」「電車で子供が席に座る」の10点を挙げた。

理由は記事中で説明されているが、このうちいくつかでは観光業界関係者にとって考えさせられる指摘も。

例えば「過剰サービス」では、「日本人は几帳面で有名だが、よく観察すると驚くほど非効率的に見える部分がある」としたうえで、エレベーターのボタンを押す係が本当に必要か、観光案内所で簡単な情報を伝えるのに4人がかりで協議する必要があるのか、などと書き、そのうえで「日本のサービスは優れているが、この現代社会でどうやってその費用や時間を捻出できているのか疑問」であるとした。

また「NOと言えない」では、日本人がはっきりNOと言うのは英語を話せるか聞いた時だけ、自分が何も知らない質問でも礼儀正しさとサービス精神のために答えようとする、などとし、場合によってはそれが旅行者の時間を奪っている可能性を指摘している。

コメント欄では、grocery(グロサリー、食料雑貨)とglossary(グロッサリー、用語集)の間違いや「ポカリスエット」などこれまでの訪問時の思い出を書いたり、一方では「西洋人には分からなくても日本人には意味があるんだし自分にとってはおかしく感じなかった」と記事の趣旨に反対する意見も。コメントの数は181件にも上っており、いずれにしても日本の文化や旅行が豪州で高い関心を得ていることの表れと言えそうだ。