Hotel Managementによると、STRのシニアリサーチアナリストはテイラー・スウィフトが実施したツアーによって米国内ホテルが合計で2.08億ドルの追加収益を得たと推計している。

ツアーは3月から8月にかけて20都市を周り、1都市で2回から3回の公演をすることが多かった。結果として、例えばナッシュビルは公演のあった5月上旬にADRが27.9%増、RevPARが33.2%増となり、前者は同期間における米国での伸長率1位、後者は2位となった。また同月の後半には、開催地に近かったニューヨーク市の稼働率が全米一となった。

しかも2.08億ドルの数値は公演のあった日のみを考慮しているため保守的な数字とのこと。ツアーは現在海外に出ているが、その行き先でもすでに予約は増加。例えば8月中旬におけるメルボルンの2024年の予約状況で最も件数が多いのは2回目の公演のある2月17日という。

こうした音楽やスポーツなどのイベントが持つ需要創出効果はツーリズムマーケティングの世界で注目が高まっているところだ。