TravelDailyNewsによると、Future Market Insightsが世界のクルーズ市場の成長見通しを調査し、2022年に53億米ドル規模だったところから2033年には178億米ドルへと3倍以上に拡大すると予測した。2023年から2033年までの10年間の年平均成長率(CAGR)は12.1%となる。
2018年は46億ドルで、2022年までにはCAGR8.3%増で成長していた。これからの急成長を予測する根拠は可処分所得の増加とクルーズ業界側の客船や船内体験などの充実とのこと。またこれまでクルーズ市場が未成熟だった国々も成長に寄与するという。
一方、経済動向や気候変動、船内スタッフの労働力確保などは阻害要因になるとも指摘。このほか、文中では触れられていないものの、寄港地側でクルーズ客船を歓迎しようとしない動きも続々と顕在化しているところ。Cruise Hiveによると、ニューヨーク市議会では客船に陸上電力供給システムへの対応を義務付ける法案が提出されたという。
(※2023年9月22日08時34分追記:Cruise Hiveによると、アラスカの人気寄港地シトカでも寄港を大幅に制限する案が出てきている。)