昨年末に現状をまとめて多くアクセスのあったアメリカン航空のNDC戦略だが、今年もますます強い姿勢で取り組んでいく様子。

BUSINESS TRAVEL NEWSによると、アメリカン航空のCCOが第4四半期の決算説明会で、「我々はインターネットを通じて製品を販売しているが、それが顧客の求めていること。そうすることで顧客にとって最も安く最も優れたコンテンツを提供し、最高のサービスを提供することができる」として将来的にはインターネット経由の割合を100%に高めるを明言。

「インターネット経由100%」の定義は不明だが、第4四半期の段階で公式サイト、公式アプリ、そしてNDC経由での予約が全体に占める割合が前年の69%から80%へと上昇。うち65%が直販という。

少なくとも昨年11月の時点でEDIFACT経由の販売を打ち切る予定はないとされているが、「リテールパートナーの多くとともにインターネット経由への移行を続けることが2024年の課題」であるとも発言した。

数値面では、売上が15%増えた一方、販売費は8%から9%減少。第4四半期における出張による国内売上は2019年比約10%減の規模となったが、比率全体のほぼ4分の3を占めるに至ったTMCを経由しない非管理型の出張が完全回復した一方、管理型の出張は遅れている状況。

今後の推進施策のなかでは、昨年発表した中小企業向けのAAdvantage Businessの継続的な展開に加えて、マイレージプログラムでもインターネット経由を優遇したり、さらに非インターネットのチャンネルについて販売量やサービスレベルを制限したりする考えが示されたという。

なお、マイレージプログラムでの差別化については当然ながらマイラー界隈の関心を引いており、View from the Wingも取り上げて影響を予測している