HOTEL NEWS RESOURCEによると、STRの取りまとめによる米国ホテル業界の2021年実績は、稼働率が2019年比12.6ポイント減の57.6%、ADRが4.8%減の124.67ドル、RevPARが16.8%減の71.87ドルとなった。

稼働率は2020年に続いて60%に届かず2011年以来の低水準が続いたが、ADRは名目的には過去4番目に高い数値となった。

都市別で見ると、稼働率はタンパが68.4%で最も高かったが、主要25市場で2019年の稼働率を超えた市場はなかった。逆に低かった都市はミネアポリスの44.4%、サンフランシスコ/サンマテオの47.7%などとなった。サンフランシスコ/サンマテオはRevPARも64.2%減の72.97%と大幅に低下している。

ADRの伸びが最も高かったのはマイアミで14.7%増の223.49ドルだった。

なお、STRは今後の見通しについて、稼働率は2023年中にコロナ前の水準を超えると予測。また、名目上ではADRが年内にコロナ前を超え、RevPARについては2023年の回復を予測。ただしインフレ調整後ではADR、RevPARともに2025年以降になるという。