BUSINESS TRAVEL NEWS Europeによると、フィンエアーは2月27日からFinnair Corporate Programmeの契約企業を対象にNDC経由のみで購入可能な運賃「PrioFlex」を導入する計画。

既存の「Flex」が約束する受託手荷物や変更・取消、座席指定などの条件に加えて、チェックインやセキュリティ、搭乗時の優先サービスなどの特典も利用可能とする。

利用可能となるのは短距離路線のエコノミーと長距離路線のプレエコ、エコノミーの各クラスだが、日本航空やブリティッシュ・エアウェイズとの共同事業と、アメリカン航空などとの大西洋路線での共同事業に含まれる路線は対象外となる。

フィンエアーはこの5年間でNDCを推進する急先鋒の1社となっており、来年までにEDIFACT形式での流通を終了することを決めているほか、ブッキングクラスに依存せず無段階で変動する運賃(コンティニュアス・プライシング)の導入や国内線運賃の直販とNDCチャンネルへの限定などの施策も続けている。

なお、NDCをめぐってはアメリカン航空が強硬路線を突き進んでいるところだが、業界メディアThe Beatによると、米系の大手4社のうちユナイテッド航空とサウスウェスト航空もNDCチャンネルにより安い運賃を提供。すべての運賃を従来型のGDS環境でも予約可能としているのはデルタ航空のみとなっているという。