PhocusWireによると、eMarketerの調査で、米国における旅行観光関連のデジタル広告の出稿額は2018年に48億ドル、2019年に60億ドルとなったが、2020年は29.9億ドルに急減しており、今後も2021年が35.4億ドル、2023年時点でも45.4億ドルと2019年に届かないとの予想が示された。

米国におけるデジタル広告の出稿額全体のうち、旅行観光関連は2019年時点で4.2%を占めていたが、現在は2%未満となっているという。

今後の回復の遅れは、業務渡航と海外旅行が停止していることが大きな要因で、リージョナル航空会社や中小ホテル、独立系旅行会社が予算不足により出稿できない状況が続くと予測している。

BookingホールディングスとExpediaグループは、2019年にはそれぞれ49.7億ドルと60.3億ドルをマーケティング費用として計上していたが、2020年には22億ドルと25億ドルとなっており、今年上半期も14.5億ドルと18.6億ドルとなっている。