TTGによると、世界のオールインクルーシブリゾートでは施設内だけでなく周辺のレストランなどでも食事をできるようにする試みが広がりはじめている。

オールインクルーシブのビジネスモデルはこれまで敷地内ですべてを完結することが前提となり、ビーチフロントレストランやスペシャリティレストランでのディナーが滞在中に1回利用できたりといった特典はあったとしても施設の外に出ることはなかった。このため宿泊客は敷地外には出ず、その周辺のコミュニティは経済効果を感じにくく、また宿泊客目線でも地元のリアルな食文化を体験することはできないことが課題に。

しかし、ギリシャやスペインでオールインクルーシブリゾートを展開するIkos Resortsでは、滞在中1回だけすべての宿泊客が追加料金なしで地元レストランで食事をできるようにしているとのこと。記事では他の施設でもそうしたプログラムが導入されはじめており、一部ではレストランまでの送迎も料金内で利用できるようにしているなど工夫のポイントも紹介されている。

なお、周辺に存在する施設などを有効に活用しようとする動きはオールインクルーシブに限らず存在し、近所のレストランでの飲食費を部屋付けにできる施設なども登場している。