AIRLINE WEEKLYによると、フィンエアーはロシア上空の飛行禁止が今後10年以上に渡って続く可能性も想定して事業計画を立てている。

もともと同社はアジアと欧州の間の需要をヘルシンキでつなぐ戦略で成功していたが、ウクライナ戦争の発生により頓挫し、中東や米国などへの路線強化やカンタス航空への機材と人員のウェットリースなど方針転換を迫られているところ。今後の見通しについてCEOは「5年後、10年後、あるいはもっと先の時点でロシア領空が飛行可能になれば機材を呼び戻して再びアジアへの路線に投入する」と発言したという。

AIRLINE WEEKLYは、エールフランス/KLMがA350-1000を最大90機発注したのもロシアの領空閉鎖に伴って必要な航続距離が増加していることを受けたものとの見方に注目し、フィンエアー以外でも同じような見通しが広がっている可能性を示している。

記事ではこのほか、フィンエアーの今後の成長戦略などについても説明している。