TTGは9月27日、来年に向けて旅行業界の動向を予測する記事を公開した。PwCとTTGが共催した業界イベントから登壇者の発言を抜粋したもの。
まず需要については、旅行への欲求は引き続き高いもののフライトの遅延や欠航などのリスクが顕在化するなかで、旅行会社としても「プランB」が必要とのこと。また、需要は十分にあってもインフレの影響で実際の購買に至らない可能性が特に中間所得層で高まっているとの予測も示された。
また、プライベートエクイティにおける旅行業への投資意欲が非常に高くなっており、2024年にはM&Aの活発化が予見される状況であることや、パッケージ商品の消費者保護策であるATOLの取扱人数のランキングでJet2holidays、Tui、easyJet holidaysの「ビッグ3」にBooking.comが迫り、またloveholidaysも数字を伸ばしているとして業界の勢力図が今後数年で変化する可能性も指摘。
このほか、人手不足の問題が続くなかで福利厚生や教育制度、リモートワーク制度などの充実によって求職者にとっての魅力を高める必要や、夏の旅行の予約時期が分散化傾向にあることなども触れられている。